¥777
B5判・64ページ・カラーオフセット印刷
書下ろしによる講義「Air Language program」を軸に据え、「野外をゆく詩学」全文も収録。
杉谷諭の映像と澤直哉の批評によって構成された2020年の事件「平出隆 Air Language program 最終講義=展」の図録。詩の公共圏を離れて詩を思考する中で「言語と形象の谿」に、数学的思考を介して獲得される根源的な書物のヴィジョン。
装幀、印刷、映像、音読の多次元を交錯させる稀有の展示の解説であり記録であり、平出隆の生涯にわたる仕事を精緻に総覧する貴重資料でもある。(価格は送料共/2021年1月20日刊行)
構成・執筆・設計:澤直哉
展覧会概容:
会期:2020年12月10日(木)–24日(木) 10–17時
入場無料 日曜休廊
会場:多摩美術大学八王子キャンパス
アートテークギャラリー1F+図書館ラボラトリー
装幀、印刷、映像、音読の多次元を交錯させ、「美術」と「文学」を同時に解放する終りなき対話。まだ見ぬ書物の射影的トポスによって証明される「数学」と「詩」の根源的接続。
平出隆全装幀+小冊子集成
加納光於+平出隆《雷滴 その研究》2007
奈良原一高+平出隆《AIR LANGUAGE PROGRAM 草稿》2018
杉谷諭《Reversions》《100 Feet》《Persistence is Grace》2020
平出隆「ON KAWARA = 紀」(新作)
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青木淳+平出隆《河原温 One Million Years 透明梁のなかの》2019
展示構成:澤直哉+杉谷諭
+書物設計ゼミ作品集
平出隆
詩人、散文家として、数々の詩書を刊行。国際的ベストセラー小説『猫の客』の著者。多摩美術大学図書館長、教授、芸術人類学研究所所員。近年はDIC川村記念美術館での[言語と美術──平出隆と美術家たち]展など、美術館やギャラリーでの展示をつづけて行い、みずからのデザイン・写真・印刷による書簡形態の本《via wwalnuts 叢書》や著作を葉書に還元する《ppripo シリーズ》を展開。多摩美術大学図書館で河原温ブックアート・コレクションを創設。大江健三郎により「詩の側から散文の新しいスタイルを生み出す詩人」とされる。